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読売記者「ネット情報だけで記事」、休職1カ月処分
読売新聞金沢支局の男性記者(30)が取材対象者の金沢大学(金沢市)に
確認しないままインターネット上の情報だけを基に記事を書き、同紙石川県版
に掲載していたことがわかった。金沢大学は読売新聞に抗議し、同社は31日
までに、男性記者を休職1カ月の懲戒処分にすることを決めた。
支局長の監督責任も問い、処分するという。
記事は1月27日付。金沢大の男性教授と女性准教授が、米国で学位と認めら
れていない米国の大学の学位を取得し、経歴として使っていたことや、それに
対する同大学の見解を報じた。
読売新聞東京本社広報部などによると、記事掲載後、金沢大から「取材を受け
ていないのに大学のコメントが載っている」と問い合わせがあった。調べたところ
、記者が同月26日にインターネット上の朝日新聞のサイト「アサヒ・コム」の
報道や文部科学省、同大の公表資料などを参考に執筆。
「金沢大は2教員の処分は考えていないとしている」「2教員の昇進は『業績を重視した』
とし」などと書いていた。
記者は「大学に電話して確認しようとしたが、土曜日で電話がつながらなかった」と
説明しているという。
読売新聞東京本社広報部は「新聞記者としてあるまじき行為であり、二度とこのよう
なことがないよう記者教育を徹底します。金沢大の関係者や読者のみなさまにおわび申
し上げます」とコメントを発表したが、「創作やねつ造、無断引用と違うと考えている」
としている。
金沢大学は広報戦略室を通じて「取材されていないことが確認されたので直ちに抗議した。
読売新聞社からの正式な謝罪と説明を今日、受けたが、この説明で十分かどうかを検討している」
とのコメントを発表した。
URLリンク(www.asahi.com)