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2007.12.22 03:18
宇宙人は存在するかという質問に、ほとんどの天文学者は「いてもおかしくない」
と答えるそうだ。何しろ銀河系だけでも1000億の星があるからだ。米国のカール・
セーガン博士らは文明を持った星が100万はあると予測しているという。
▼その宇宙人を見つけたらどうすればいいのか。実は国際天文学連合という所が16
年前に細かい指針を打ち出している。宇宙人とコンタクトできた場合、世界中の天文台
に連絡して追跡調査を依頼する。宇宙人の信号と確認できるまでは決して公表してはい
けない。
▼さらに、しかるべき国家機関に通報することや、確認後はきちんと発表することなど
を求めている。何もそこまで仰々しいことを、という気がしなくはない。だがその背景に
は1938年米国のラジオ放送が巻き起こした有名な「火星人襲来」騒動があるようだ。
▼不思議な物体が降りてきた現場から実況中継する。そんな「お遊び」だったが、オー
ソン・ウェルズの迫真の演技で全米中がパニックに陥ったのだ。現代でも、あやふやな
「宇宙人発見」のニュースが流れるといたずらに恐怖心をあおる恐れがあるというのである。
▼UFO(未確認飛行物体)と天文学上の宇宙人-地球外知的生命とを一緒にすると
怒られるかもしれない。だが不確定情報がパニックを招く危険がある点では同じだ。政府
が民主党議員の質問書に「UFOの存在を確認していない」と「冷静」に応じたのは当然
かもしれない。
▼その一方で「日本は米国などに比べUFOに無関心過ぎる」との批判もある。町村信孝
官房長官や石破茂防衛相らも「絶対いると思う」などと述べ「閣内不一致」を見せた。あま
り熱くならず、しかし大まじめで考えるべきことだろう。