07/12/04 03:00:59 LGKlnVC/0
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【小田嶋隆氏インタビュー】テレビ断末魔の悲鳴を聞いているみたいですよね / 前編
小田嶋氏■地上波、衛生放送、CSとテレビが多様化して、いいコンテンツ、カネになりそうなコンテンツは
有料化の方向へ流れているんですよ。地上波には、いわば、テレビが拡散したあとのいちばんカスの部分
だけが残留しているわけです。
―視聴者はそれに慣れちゃってるんでしょうかね?
小田嶋氏■いや、そろそろ見限りはじめているんじゃないですか。もう視聴者無視で、出ている側だけで
完結するようになってしまいましたから。「何とかちゃーん、久しぶり~」とか出演者同士だけでやっているでしょう。
―コマーシャルはどうですか。
小田嶋氏■広告業界の知り合いがいうには、バブル後の不況でものすごく下がってしまった制作費がまだ回復
していないらしい。クライアントがCMに重きを置かなくなっておカネをかけなくなったということでしょうけど、視聴者
側も「テレビに出ているからって信用できないぞ」って薄々気づきはじめてますからね。近未来通信みたいな一件が
あったりして。
広告収入でペイするというテレビの収益システム自体が壊れかかっているわけですが、そのせいか、自分たちが
宣伝媒体だってことを過剰に意識しだして、日銭にすごくうるさくなっています。お台場を観光地にしようとたくらんだり、
亀田興毅みたいな突っ込みどころだらけのイベントを仕組んでみたり。しかも、そういった仕掛け方が見え見え。
ヤラセをやるにしても、昔はバレないように腐心していたわけです。それを、誰が見てもわかる、というより「ヤラセですが
それが何か?」と顔に書いてやってしまう。
断末魔の悲鳴を聞いているみたいですよね。これが2011年にアナログ放送が停波になったら、いったいどんなビッグ
バンが起こるのか。みんなけっこう楽しみにしているんじゃないですか(笑)。