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「夕刊フジ」が赤字転落リストラで苦境打破へ
8月29日11時58分配信 FACTA
中心購読者層である団塊世代の大量リタイアが始まり、部数減が続いていている
夕刊紙の中で、フジサンケイグループの夕刊フジが、ついに赤字に転落。
休刊を視野に入れた大なたを振るう、との観測が流れている。
オウム真理教事件が世を騒がせた十数年前はスクープを連発し、40万部前後
(公称150万部)の販売部数を誇った同紙も、団塊世代の退職に加え、若年層を
フリーペーパーやフリーマガジンに奪われ元気がない。「駅売店で120円を出して
夕刊紙を買うのはダサい中高年」などと揶揄されている。
最近では、JR東日本などで駅ホームのキヨスク廃止が加速し、販売窓口の激減が
追い打ちをかける。直近の部数が実売10万部台に落ち込み危機的な状況となった。
(中略)
抜本改革が見送られた背景には、夕刊フジ(会社組織は産経の夕刊フジ編集)が
産経に上納(年間約20億円)するシステムをストップすれば、夕刊フジ単体の黒字を
維持できる内部事情がある。産経の前年度の経常利益は、前期比35%減の30億円。
新聞業界不況のご多分に漏れず、産経も販売部数と広告収入の減少というダブル
パンチを受けている。産経本体が赤字転落しないように、夕刊フジにはリストラで
苦境打破を期待することになった。
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