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9/29中日夕刊 大波小波
弁護士でタレントの橋下徹が呼びかけ、光市事件弁護団への懲戒請求が四千件以上集まった。
麻原弁護も手がけた安田好弘など、弁護団に死刑廃止論者が集まっているのは確か。
だが日本中が弁護士を脅してまで元少年を「殺せ」と叫んでいる光景は異様だ。
中世の魔女狩りからナチスのユダヤ人迫害、革命中国の人民裁判まで、誰も「ちょっと待て」を
いえなくなったとき死体は増える。弁護側の申請で元少年の精神鑑定を野田正彰が行ったが、
「鑑定医の役割を超えている」として宮崎哲弥が論難し、論争になった。少年事件を追ってきた
藤井誠二もネットなどでしきりに弁護団と野田を非難している。ある種感慨深いのは、
凶悪な事件でも加害少年の側に立つ姿勢を見せてきた藤井が、もはや犯人に共感など
しなくなっっていることだ。やはり野獣以下の人間はいる、ということか。
死刑の絡む少年事件では、被害者、加害者、野次馬の感情が嵐のように吹き荒れる。
本村さんなど被害者への取材を通じて藤井もやや感情的になってしまっているようだが、
物書きならがんばって沈思してほしい。橋下の軽々しいテレビ発言で視聴者が踊るなんて、
もちろん以ての外だ。