07/07/02 12:47:52 EBN+dNDN0
本日付宮城版『声』TOP掲載
「慰安婦」決議 受け止めては
短大教員 小林俊哉(群馬県安中市 52歳)
米下院の外交委員会が、「(日本政府は)歴史的な責任を公式に認め、謝罪し、受け入れ
るべきだ」などとして、旧日本軍の従軍慰安婦問題に関する決議案を可決した。(6月27日
夕刊)。
外国のいいなりにならず反論すべきは反論すべきだ、という勇ましい論調に私は賛成でき
ない。
日本は先の大戦での敗北を機に、それまでの過ちを反省し平和憲法を国の土台に据える
ことが出来た。歴史認識をめぐる問題では、中国や韓国から不快感が伝えられるたびに
混乱が繰り返されてきた。その度に、日本政府は弁明をしてきた。
しかし、森喜朗元首相の「神の国発言」や、閣僚らの歴史認識に関する失言、小泉前首相
の靖国神社参拝、安倍首相の靖国への供物奉納など、わが国の立場を悪くしてきたという
事例もある。この際、米議会の指摘を受け止め、今一度、はっきりと謝罪したらどうかと思う
ここにきて今、米国と歴史認識問題で論争することは避けなければなるまい。それよりも、
米議会の決議案への対応を通して、諸外国に対して、日本の世論の大勢は、平和路線の
継続を望んでいることをアピールする契機としてはどうか。