07/07/01 16:38:54 oBYp5QvS0
7月1日 朝日新聞 大阪版
音楽に携わる仕事めざして。 専門学校生(大阪市浪速区 22歳)
大学に進学したが、これといった目標が見つけられないまま、惰性で
学生生活を送っていた。1年過ぎた頃から学校に行かず、遊びほうけて
いた。2年生の夏、大学を辞めて働きたいと離れて住む親父に話した。
意味もなく通うのではお金の無駄だし、親に迷惑をかけたくないと考えた
からだ。今考えると、そんなことは言い訳で、働いて稼いだお金で好き放題に
自由に暮らしたいというのが本音だった。
親父は「今から働いてもしょうもない人生になるぞ」といいつつ、『13歳の
ハローワーク』(村上龍著)という本を送ってきた。本は13歳の少年少女に
向けて514種類の職業の特徴や長所短所、将来性などを詳しく紹介しており、
仕事の百科辞典のようなものだ。
この本を読んで、今まで知らなかった多くの職業のことが分かった。そして
私にとってこれだという職業を見つけた。好きな音楽と向き合う仕事を目指して
昨年春、専門学校に入学した。目標は音楽雑誌の編集をする事だ。
別に基地外というわけではないんだが、ネカフェ難民の記事を見て、
「なんでここに至るまで人生の線表の引きなおししなかったんだろう」という
疑問の回答がはっきり書かれていたので。
なるほど「今」口を糊する事ならさして困らない社会環境があり、その上で
先の見とおしに興味がないなら気がついたら深みに嵌って抜けられなく
なるってのがわかる。
無論頑張っても頑張ってもな人はいるし、雇用側のほうにも何かと問題
があるのも事実だしそろそろ黙視できない状況ではあると思うが、こういう
「社会の贅沢病」にかかってるケースも少なくないんだろうな。