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6月11日高知新聞投稿欄「声 ひろば」
何もかも日本はこれでいいのか
横田国夫(74歳、高知県高知市)
それぞれの選手は一生懸命プレーしているのに、日本のプロ野球は米大リーグの二軍かと
酷評される。それを裏付けるようにイチロー、松井(秀)ら日本球界の主力選手は競い合って
大リーグに移る。「これでいいのか」と思う。
大相撲も来場所からは東西二人の横綱がそろい興味が増すとは思うが、前頭の中堅以上は
外国人力士が多数を占める。グローバル化時代とはいえ、日本の国技として「これでいいのか」
と思う。
一方、政治の方も、衆院で絶対多数の与党が数にものをいわせ、どんな重要法案であっても
強引に次々と国会を通す。例えば国民投票法、教育基本法などだ。また、生活に密接に関係する
年金特例法案なども、重要と言われながら、短時間の審議で衆院を“強行突破”するなど
甚だしい。
これが日本の最高議決機関かと疑う。多数決の原理があるにしても、あまりにもひどい。
特に小泉政権から始まった“右より姿勢”が安倍政権に引き継がれたころからが顕著になった
と感じる。これではアメリカは喜ばすことができても、アジア諸国に対しては警戒感をあおる
だけ。特にミサイル防衛(MD)構想などは軍拡競争をあおるだけのように思われ、国民大衆
にとっても「これでいいのか」と思う。
地理的に見ても日本がアジアの一員であることは変えられない現実。右でも左でもなく、
どうか日本流に平和でおだやかな方向へ進むよう望んでやまない。