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2002年6月18日 名古屋版
国際親善への好機を逃すな 大学教員 阪井芳貴(愛知県瀬戸市 45歳)
サッカーW杯が、日本代表の活躍もあって大いに盛り上がっている。
喜ばしいことだが何か違うんじゃないかと感じてもいる。それは、W杯が
単にサッカーの世界一を決める大会というだけでなく、世界を一つにする
国際親善の場だという事が忘れられているのではないかということだ。
また、日本代表の活躍で、底の浅いナショナリズムがエネルギーだけを
爆発させているかのように見えることにも違和感を感じる。
日韓共催となって、少なからぬわだかまりのある両国関係を改善する
千載一遇のチャンスである。 それが生かされているだろうか。
大会が終われば、また元に戻ってしまう気がしてならない。
また、これまであまり縁のなかった国々の代表が日韓を訪れたが、それらの
国々への理解は深まっただろうか。大会の前と後とで国際社会への関心の
向け方は変わったであろうか。
勝敗に一喜一憂、大騒ぎするだけで1カ月が過ぎてしまうことにもなりかねない。
国際感覚に乏しい日本人が、せっかくその感覚を磨く機会を得たのだから、
逃すのはもったいない。残る決勝トーナメントの試合を通じて、真の国際親善
を試みて欲しい。