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集団自決訴訟 原告側の請求棄却～大阪地裁
＜3/28 15:08＞
ノーベル賞作家・大江健三郎さん（７３）の著書の中で、沖縄戦の集団自決について
「旧日本軍の隊長らが自決を命じた」と記されたのは事実と異なるとして、
旧日本軍の隊長らが出版差し止めなどを求めた裁判で、
大阪地裁は２８日、「軍がかかわったと認められる」と述べ、原告側の訴えを退けた。
この裁判は、旧日本軍の隊長だった梅沢裕さんらが、大江さんの著書「沖縄ノート」の中で、
「沖縄・座間味島などの集団自決は、軍の隊長らの命令で行われた」と記されたことで
名誉を傷つけられたとして、出版の差し止めなどを求めていたもの。
梅沢さん側は「命令していない」と主張し、大江さん側は「軍の命令があった」と反論していた。
判決で、大阪地裁は「複数の日米の資料などから、集団自決に軍が深くかかわったと認められる」と述べ、
原告側の訴えを退けた。
大江さんは判決後に会見し、「私は今後も自分が『沖縄ノート』に書いたことを主張していく。
それは沖縄戦の悲劇を忘れないで、戦後の民主主義教育というものが、なかったものにするのはできない」と述べた。
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