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148 名前:群馬版6月1日@朝日投稿日:03/06/01 03:15 ID:TB+t9Zh9
平和の準備に9条の討議を
大学院生 北村治(神奈川県横須賀市 33歳)
5月29日に、憲法9条の「神聖化」に対する疑問の
声が掲載された。神聖化を問題にすることは、それに
止まらずに憲法改正の議論へと道を譲ることになる。
憲法を改正し、有事に備えれば憂いなしというわけ
にはいかない。「もし汝が平和を欲するならば戦争
の準備をせよ」という古代ローマのことわざとは反対
に、今私たちに必要なことは、「もし汝が戦争を欲しな
いならば平和の準備をせよ」という平和理念ではな
いだろうか。
9条は、そうした平和の準備に欠かすことのできな
い普遍性をもっており、それは空虚な「理想」ではな
く、危機や脅威といった「現実」に単に追随するこ
とのない、批判的構想力を示唆している。
また、9条をめぐる議論が「神学論争」と呼ばれる
ように、それを不毛な論争として嘲笑する向きがあ
る。しかし、本来の神学論争とは、「正当」と「異
端」とを分かつ命がけの論争のことである。
他人に「信仰」を強要しないために、9条の理念に
ついて真剣に討議し合うことこそ民主主義であり、そ
れを「真正化」する方法である。こうした討議は平和
に暮らしたいと望む市民の間で、9条への共感や連帯
の精神を育むだろう。