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2日付朝日新聞東京版「声」
「同質的な国」 歴史観に誤り
大学非常勤講師 北村 治(神奈川県横須賀市 37歳)
伊吹文科相が「日本はきわめて同質的な国」と発言した(2月26日朝刊)。この発言は、アイヌ民族などに同
化を強いた、日本の国家暴力の歴史を正当化し得る。また、日本国内に複数の民族が共存・共生する現在、看過
できない問題発言である。
アイヌ民族への迫害は歴史的事実で、1986年に当時の中曽根首相が「日本は単一民族国家」と発言し、抗議さ
れた。教育再生は正しい歴史観に基づくべきで、時代に逆行する誤った歴史観に基づく教育「再製」であっては
ならない。
文科相はまた「日本は日本人がずっと治めてきた」といったが、誤りだ。「日本人」という概念は「想像の共
同体」に過ぎない。明治時代以前の日本には各藩への帰属意識がある一方で日本人としての意識は乏しく、明治
政府が近代国家を形成する過程でアイヌ民族などに同化を強制しながら「日本人」の意識・概念が作られてきた
経緯がある。
改正教育基本法の前文「公共の精神を尊び」にかわる「公共」の概念についても。それは国家だけではなく、
NGO・NPOなど市民が主体的に働きかける「市民的公共性」という側面が「公共」の概念にはあることを指摘した
い。文科相には、理念を正確に伝える発言をしてほしい。
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朝からめまいがしました。
「日本人=想像の共同体」、「市民的公共性」って北村先生から脳内デムパがはじけてませんか?