05/12/17 15:07:55 acY9W+0V
産経抄 平成17(2005)年12月14日[水]より
▼米国・カナダ産牛肉の輸入が二年ぶりに再開された。牛丼や焼き肉、牛タンのファンには朗報だろう。
ただ、かつて米国産が日本の消費量の四割を占めていたわりには、きのうの本紙によれば、
スーパーの多くは販売再開に冷ややか。豚肉も鶏肉もある。最近はラム肉が人気だ。
国産高級和牛は別にして、消費者の牛肉そのものへのあこがれが薄まったせいか。
▼米国のBSE(牛海綿状脳症)対策への不信感が根強いことも理由のひとつに違いない。
日本消費者連盟では、不買運動を検討しているというが、少し待っていただきたい。
▼専門家が検討を重ねた上で出した結論だ。
今後は輸入条件が守られているか、政府が目を光らせることになる。
そこからは、食べる食べないは消費者の自己責任ではないか。
この世に100%安全な食品など存在しない。
▼筆者は、BSEの牛の肉を食べて感染すると考えられている変異型ヤコブ病が初めて確認された英国に住んでいたおかげで、
献血も臓器提供も禁止されている。いわば100%の安全はないと、お墨付きをもらっている身。
だからというわけでもないが、久しぶりにビフテキでも焼こうと楽しみにしている。