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播磨科学公園都市人口伸びず 債務返済を延期(神戸新聞)
兵庫県が大型放射光施設スプリング8を核にまちづくりを計画した播磨科学公園都市
(たつの市、上郡、佐用町)で、学校建設費の債務約65億円の返済計画が2009年
度末、2度目の修正をされたことが分かった。人口が増えず、建てた校舎が過剰投資に
なった格好だ。教育行政を担う播磨高原広域事務組合と県企業庁は、使用面積分だけの
返済や返済期間10年先延ばしを決めたが、先行きは不透明となっている。(古根川淳也)
播磨高原東小学校(たつの市新宮町光都)は、県が建設費約26億円を立て替え、
1995年に開校した。校舎は2階建てで、建築家安藤忠雄氏の設計。5100人と予
測した校区内人口に合わせ、18学級を想定していた。しかし、現在の人口は約1700人、
児童数約100人と低迷し、1学年1学級のため空き教室が目立つ。
償還は2005年から始まり、事務組合が元金と利息約31億円を20年かけて支払う
計画だった。うち約10億円は国庫補助で支払っており、同組合と企業庁は元金約16億
円のうち約3億円を20年分割とし、残りの償還は10年度からとするなどの修正に合意。
播磨高原東中学(同)の約34億円も同様の内容になった。
しかし依然、児童数は増えず、同組合と県が協議し、昨年度末、大部分の元金償還開始
をさらに5年先送りして15年度からとし、完済を35年度とした。ただし、再修正した
返済計画も、現在3割しか売却されていない住宅地が18年度末で9割売れていることが前提。
仮に現在の支払額で一部猶予が繰り返されると、全額返済に約90年かかる。
県は「人口が増えるよう全力を挙げている。地元に無理がないよう財政支援しながら、元
金は全額回収したい」としている。
↑ 県企業庁はこんなことばかりやっている・・・