10/01/06 11:42:15
「指示が出ない」「士気低下」=事務次官が官房長官に不満-政治主導
平野博文官房長官は5日昼、各府省の事務次官を首相官邸に集め年頭の訓示を行った。これに対し、出席者から「今までのやり方と違う。意欲を
持ってやっているがなかなか指示が出ない」「(官僚の)士気が下がっている」と、政務三役が方針を決める鳩山政権の政策決定システムへの不満が
出た。
政治主導を掲げる鳩山政権は、閣議に諮る案件を事前に調整していた事務次官会議を廃止するとともに、政治家である閣僚、副大臣、政務官が政策を
決める仕組みに改めた。しかし、既存事業の見直しも十分に進まず、政府内の調整に手間取る場面も目立ち、与党の民主党内から「本当に政治主導で
やってきたか疑問だ」(小沢一郎幹事長)と批判の声が出ていた。今回は、官僚の側が、政務三役の指示が遅いことに触れ、力量不足を指摘した形だ。
次官への訓示は非公開。平野長官がこの後の内閣官房職員への訓示の中で、こうした発言があったことを明らかにした。不満を述べた次官の具体名は
明かさなかった。
次官の発言を受け、平野長官は職員への訓示で「皆様方が日本を動かしているという自負を持って働いていただきたい」と求めた。
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