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千葉・柏市:急な仕事でも「お迎え」頼める 専用SNSで働く母親支援
千葉県柏市は15日、働きながら子育てをする母親を助けようと、パソコンや携帯電話を使った
支援システムの実証実験を始めた。子どもの送迎代行や、保育所の時間外に預かってくれる人を、
専用のSNS(ソーシャルネットワーキングシステム)を使って素早く探したり、学校と家庭、働
く保護者と子どものコミュニケーションをしやすくする連絡システムなどを検証する。同市は「小
学校区や町会など、地域内で助け合うためのネットワーク作りに生かしたい」とする。総務省の
「地域ICT(情報コミュニケーション技術)利活用モデル構築事業」の一環で、実験期間は約1
カ月。
サービスの入り口となるのはコミュニティーサイト「かしわ あぃあぃ広場」。3種類のサービス
が提供される。
「送迎・あずかり支援サービス」は、働きながら子育てをする母親と、地域の協力者がそれぞ
れSNSに登録して使う。預けたい母親が携帯電話やパソコンで依頼内容を入力すると、複数
の協力者にメールが届く仕組みで、急な仕事の場合もこれまでより早く代わりを探せるとい
う。協力者は指静脈を登録し、保育園などで認証する。
連絡システムの「デジタル連絡帳・伝言板」は、学校から家庭への連絡事項を、電子掲示板
で確認できるほか、家庭に設置した小型ネット端末「チャンビー」を通して、子どもの帰宅を両
親に知らせる仕組み。チャンビーはネットに接続してニュースなどを再生できるが、パソコンや
携帯電話のように子どもがほかのサイトを見ることはできない。
また、柏市立田中小学校の約40人がモニターとして参加し、ICタグを使って子どもの登下
校を携帯電話などにメールで配信する「子ども見守りシステム」を実施。同市は、子育て支援
のためのポータルサイトを中心に3サービスを試験提供し、実用化を検討する。【岡礼子】
2010年2月15日
毎日jp
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