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一方、隣接する柏の葉地域には、さまざまな研究機関が進出。一九九二年の国立がんセンターを皮切りに、県の産業支援施設「東葛
テクノプラザ」(九八年)、東京大の宇宙線研究所(二〇〇〇年)と物性研究所(同)、千葉大の環境健康フィールド科学センター(
〇三年)などだ。今後も東京大の実験所移転が見込まれている。
こうした利点を生かそうと、柏北部中央地区では、大学、行政、民間企業などが連携して、学術都市・次世代環境都市を目指す方針
だ。二酸化炭素(CO2)を排出しない電動一人乗り自転車や、自転車を住民らで共有する実証実験が進んでいる。
柏市には、表玄関の柏駅がある中部と、歴史がある旧沼南町地域の南部という二つの顔がある。中部は商店街が広がり、人の動きも
活発で、にぎわいの街として知られる。南部は東葛飾では最も古い古墳の一つとみられる北ノ作古墳群や、平将門ゆかりの遺跡などが
ある。
柏市の街づくりに詳しい民間非営利団体(NPO)の女性職員は、北部が「アカデミックな都市」として成長することに期待してい
る。「全体として市の魅力が増すでしょ? 一つの市で、いろいろな表情があるってすてきじゃないですか。その点で、北部の成長に
期待したいですね」と話した。 (竹内章)
東京新聞
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