09/02/05 20:56:37
歌舞伎座の建て替えに石原慎太郎都知事がイチャモンをつけたという。
歌舞伎座を運営する松竹は05年に建て替え計画を発表。現在のデザインを継承する
方針のため、歌舞伎ファンは安心したものだ。
ところが先週、事態が一変した。発表された完成予想図はいまの外観と大違いなのだ
。なぜこんなことになったのか。
この間の報道によれば、松竹が東京都に当初提出した計画案に、石原知事が物言いを
つけたとか。その内容が奇妙キテレツだ。
「銭湯みたいで好きじゃない」「オペラ座のようにしたほうがいい」
その後、紆余(うよ)曲折を経て今回のデザインができ上がったわけだ。
断っておくが、都はこの建て替えプロジェクトに一円もカネを出さない。石原はカネ
は出さないのに口を出したわけだ。
「私も完成予想図のひどさにビックリしました」とは、作家の麻生千晶氏。
「歌舞伎座は世界的な文化遺産ですよ。それを銭湯呼ばわりしたうえに、オペラ座にし
ろとはどういう神経でしょう。そもそも政治家が文化財に口を出すこと自体が余計なお
せっかい。石原さんは右翼的な考え方のくせに、日本の伝統を壊そうというわけですね
」
石原は築地市場の移転や新銀行東京への400億円追加融資をごり押しするなど、横
暴ぶりが目に余る。
あの方はお年を召して判断力がおかしくなってるんじゃないですか。悪くいえば『老
害』。歌舞伎座もそうですが、築地市場の移転は絶対に認められません」(麻生氏)
都財政では飽き足らず、ついに文化までも壊そうとしている―。
(日刊ゲンダイ2009年2月2日掲載)
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