08/11/05 14:54:01
URLリンク(www.toonippo.co.jp) 2008年11月4日(火)
品種登録抹消の5種 9業者と協定
県側のミスで品種登録が取り消された県育成のリンゴの新品種「あおり21」「あおり27」と花のデルフィニウムの計五品種の取り扱いについて、
県は四日、本県オリジナル品種として県内での産地育成へ協力と連携を求める協定を、県内の苗木取扱店など九業者と締結したことを明らかにした。
協定書は、登録抹消で、苗木の県外流出を種苗法に基づき規制できなくなったための代替措置だが、法的拘束力のない紳士協定にとどまっている。
協定を締結したのは、リンゴが県りんご協会を含む八業者、デルフィニウムが日本種苗協会県支部。
デルフィニウムについては、全農県本部も種苗を取り扱っていたが、二〇〇七年産以降、供給窓口を協会県支部に一元化していたため、協定締結は見送った。
各品種ごとに交わした協定は「県内における種苗の生産供給、販売拡大に努めること」
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「県内の生産者が本品種の種苗を適宜効果的に活用できるよう連携を図ること」などを約束する内容。
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このうち特許出願中の「あおり27」については、出荷先や譲渡に条件を付されることもあり得るため購入者の連絡先や購入数量を記録することを求めている。
九業者とも締結日は十月三十一日。有効期間は五年後の二〇一三年十月三十一日。
県農林水産部の有馬喜代史次長は「(協定に)法的拘束力がないという指摘は否定しないが、協定は、他に先行して県内での産地形成を図ることに協力していただき、登録抹消による影響を最小限に食い止めるための選択肢の一つ」と説明した。
リンゴ二品種の苗木販売は一日からスタート。四日は県りんご協会でもあっせんが始まった。
同協会は、協定に基づき、両品種の苗木購入者の住所や名前を控えるなどの対応をとり、県内生産者に限定して販売する方針。担当者は「他県や海外へ苗木が流出しないよう、生産者のモラルに訴えるしかない」と話している。
※写真=県りんご協会ほ場で販売されている「あおり21」「あおり27」の苗木