09/03/07 15:31:02
柏市公設地方卸売市場:滞留債権が1773万円 1社は破産、回収不能 /千葉
◇昨年3月時点
柏市が開設する公設総合地方卸売市場(同市若柴)の滞留債権(3社分)が昨年3月末時点で約1773万円あることが、
市の外部監査でわかった。うち1社は破産手続き中で、家賃など約800万円の回収は事実上不可能。不納欠損として処理
される見通しで、斉藤和夫市場長は「法律上、強制力の行使はできず、結果として回収できなかった」と説明している。
【橋本利昭】
監査結果や同市場によると、滞留債権は市場施設使用料と電気代の約1773万円。
このうち、柏市内の総合食料品業者は04年4月から08年1月までの3年10カ月分の使用料(月14万~15万円)
約690万円と電気代約125万円の計約816万円が未納となっていた。08年1月末に、業者は業務廃止届を提出した。
現在、破産手続きが進められているが、裁判所から「おそらく資産ゼロ」との連絡が市場側に来ており、債権回収は不可
能な状態。同市場は破産管財手続きが終了した後、09年度決算で不納欠損処理する考えだ。
また、東京都内に本社を持つ正月用品などを取り扱う業者は、03年2月から07年3月まで計約694万円の未納金が
あった。市場側は今後、業者と面談した上、5年の債権の消滅時効を中断するため、分納誓約書を提出するよう求める方針。
約263万円の未納がある同市内の飲食店は、昨年6月、分納誓約書を市場に提出して、今月中に完済する見通しという。
斉藤市場長は「約800万円は少なくない額だが、直接、影響を受けるほどではない」とした上で、「業者には、督促、催
促、面談もしたが、差し押さえや競売などの強制力を伴う行為は法律上、やりたくてもできなかった」と説明している。
3社のような市場利用者相手に商売をする付属営業人は、財務諸表の提出が義務付けられていない。斉藤市場長は「今後、
使用料の6カ月分を上限として保証金を取る現行の制度を、未納をカバーできるものに変えていきたい」と話している。
毎日新聞 2009年3月3日 地方版
URLリンク(mainichi.jp)