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この市にして、この業者あり。
「原告に発注の期待を抱かせるような疑いを招く行為を市が続けていたことは公務員として適切を欠く行為」
「市職員から便宜を図ってもらうことを期待したこと自体が非難を免れない」
岐阜市に２１３万円支払い命令 水琴窟施設訴訟
2008年10月31日08:52
URLﾘﾝｸ(www.gifu-np.co.jp)
岐阜市が水琴窟（すいきんくつ）をテーマに整備した水源広場体験学習施設＝同市鏡岩＝の設計業務をめぐり、
設計の修正作業にかかわった京都市の水琴窟専門業者「ティーズ・コーポレーション」が「設計代金が支払われていない」
などとして、市に約２８００万円の損害賠償を求めた訴訟の判決言い渡しが３０日、岐阜地裁であり、
野村高弘裁判長は市に約２１３万円の支払いを命じた。
争点だった契約の有無について、野村裁判長は「交渉明細に契約の成立を示す記載はない」とした上で、
「原告に発注の期待を抱かせるような疑いを招く行為を市が続けていたことは公務員として適切を欠く行為」と市を批判。
同社の設計図書を利用した市の利益を約２１３万円と認定し、利息についても「市は原告の設計図書を受け取る権限が
ないことを知っており、悪意の受益者」として、市の支払い義務を認めた。
一方、同社については「市職員から便宜を図ってもらうことを期待したこと自体が非難を免れない」とし、
大半の請求を棄却した。
判決によると、市は２００４（平成１６）年１月、東京の業者と施設設計契約を結んだが、水琴窟を中心とした施設に
するため、ティーズ社に修正を要請。同社は施設の工事受注を前提に、修正した設計図を市に納品したが、
工事を受注できず、「市が契約を一方的に破棄した」と主張していた。
細江茂光市長は「主張が一部認められなかったのは残念。判決を検討し、対応を決めたい」とコメントした。