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県議会の農政局存続「賛成」を批判 寺田秋田知事
7月8日6時12分配信 河北新報
「地方分権の時代に恥ずかしい」。寺田典城秋田県知事は7日の定例記者会見で、
県議会が6月定例会最終日に国の出先機関の一つ、地方農政局の存続を求めた請願を
採択したことに触れ、分権の流れに逆行すると疑問を投げ掛けた。
請願は、国営農業水利事業東北協議会が5月に提出。政府の地方分権改革推進委員会で、
農政局廃止が議論されていることを懸念し、「廃止は農業振興に多大な影響が及ぶ」と訴え、
存続の意見書提出を求めた。
県議会は4日の6月定例会本会議で、この請願を審査。国民新党の議員1人が反対したが、
残る全員の賛成で採択した。
寺田知事は「国の出先機関の合理化は国民に対する責務。ただ残せばいいという発想は
理解できない。もっと深く考えてほしい」と批判した。
これに対し、賛成した議員の一人は「農業には広域的な視点も必要。農政局はないより、
あった方がいいというのが県民感情だ」と反論したが、「あまり深くは議論しなかった」
とも明かした。