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須坂新聞 平成20年6月14日（土）第二面
20日に実施設計完成 小布施町の新しい図書館
小布施町の新しい図書館は来年四月下旬の旧栗ガ丘幼稚園跡地への移転新築
オープンを目指し、建物の構造や本棚などの備品選び、予算付けなどを決める
実施設計の段階に入った。二十日に設計が完成し、二十三日の第十回図書館建
設運営委員会で設計業者の古谷誠章さん（ナスカ代表取締役）が説明する。
新図書館は町と町民の協働運営を目指し、町民ら五十二委員でつくる建設運
営委員会（木下豊委員長）が、誰でも自由に参加できる会議の進め方で建設や
運営、電算化の方法を検討している。
五日の第九回委員会はナスカ共同代表の八木佐千子さんらが新図書館の模型
を持参し、「鉄骨で造りたい。鉄の価格が高くてどう圧縮するか検討」「床は
カーペット、家具はメラミン板」と進捗状況を説明した＝写真。
入り口ドアの一枚目を自動、二枚目を手動の引き戸とする案に、委員から「
車いすの人はどうする」と指摘があった。「周りの植栽はアカマツの林がいい
と思う」の設計者の投げかけに、「松川工場団地のイメージ。町に合った思想
を感じさせる木がいい」と反論があり、今後の検討課題となった。「きょうの
委員会で出席者は十数人。もっと町民が参加する方法を検討して」と求める委
員もいた。
花井裕一郎館長は「建設と運営の両面で住民参加のプロセスを経て進めてい
る。三月に基本設計が完成した段階でかかわる人が少なくなったが、いい図書
館になるよう多くの住民に参加していただきたい」と話す。
新図書館は鉄骨平屋建て延べ床面積九百八十六平方メートル。八万冊の書庫
やコンシェルジュカウンター、カフェコーナー、児童コーナー、まちの情報コ
ーナー、パソコン導入の視聴コーナー、スクリーン付きの多目的ホールなどを
備え、「学びの場」「子育ての場」「交流の場」「情報発信の場」の四つの理
念を満たす施設を目指している。
建設費は建物と外構、備品で約三億円。このほかシステム導入費。入札など
を行い、八月ごろ着工予定。二十三日の建設運営委員会は午後六時半から役場
第一会議室で。