08/04/12 17:09:57
役員が「大株主が作って欲しいと言っている」と発言し、
「話題になる車を作りたい」と社長も言う。
すぐさま役員会で決定し、議論はあったものの株主総会も承認。
こうして一部の愛好家しか買わないスポーツカーの生産が始まった。
「うちは堅実に小型大衆車を作り続けるべき」
「そんな車は絶対に売れません。」
反対した社員は子会社に飛ばされた。
社員は「なんでこんな車作るんだろう?」と思いながらも働かざるわけにはいかなかった。
結果、数台が売れただけで会社は大赤字を出して会社は傾く。
当然社長は交代したが、理由は経営責任ではなく愛人問題。
しかし役員は過去の収賄疑惑で1人辞めた他は誰一人退任せず、
スポーツカー路線を積極的に推進した一派を経営改革プロジェクトチームに送り込む始末。
そうして発表された経営改革案は、
大株主が関わっている会社への支援は削らず
小型大衆車の修理を無期限に受け付けないと言うものだった。
そして全社員の給料を10%カットして責任をとるとも宣言。
しかし、これは社長の威光を借りて愚策を推進した幹部連中と同じ削減率であった。
なお、役員からは報酬の減額提案はなされず、
自らの経営責任を顧みる発言もない。
前社長に至っては、退職金の返納など毛頭する気はなく、
今日もテレビに出演し脳天気にスポーツカーの素晴らしさを語っている。
府民の中には
「でもネジを作った責任はあるだろ?」
「業務命令に従ったヤツが悪い」
などと低次元な反応を示すものもいるが
多くは冷静に新社長の改革を見守っている。