08/08/16 02:37:40
大阪市監察部は15日、新たに総額5210万円の裏金が見つかったことを
明らかにした。外郭団体や任意団体への業務委託料の一部を別口座にプール
するなどしていた。職員が風俗店やスナックでの支払いに私的流用した悪質
なケースもあった。市の裏金は総額7億5千万円を超えることになる。裏金
が見つかったのは市教委と市民局、9区役所で02~06年度に支出された
委託料の計22件。いずれも市職員が資金管理をしていた。そのうち目的外
使用は7件約81万円。それ以外は、年度末に残金があったのに「残金ゼロ」
と報告したり、別口座にプールしたりして、翌年度以降の事業などに充当して
いたという。
市監察部が私的流用と認定したのは、浪速区役所が管理していた区人権啓発
推進協議会への委託料(年間約750万円)の一部。02年9月、職員ら
11人で行った焼き肉店の飲食代や、その後6人で行った風俗店の料金を
「反省会」の名目で支出。スナックなどでの飲食費についても「打ち合わせ」
などとして支出し、02~03年度で15万3500円を流用した。
市は関係職員の刑事告発も検討する。また、目的外使用として、西区役所
では高齢者の健康診断事業の委託料の中から、関係団体に配る3万4500円分
のビール券を購入。淀川区役所では統計調査のための委託料で、町会長らに
贈るのり27万円分を購入していた。 市は、使われずに残っていた約4千万円
を差し引いた計1200万円余りを担当職員らから返還させる方針だ。
平松邦夫市長は「不適正事案があれば申告するようにとの再三のメッセージ
が届かず、非常に残念。今回の調査結果では個人的費消があったことが明白
になっており言語道断。厳正に対処する」とコメントを発表した。
(asahi news)