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iPS細胞特許契約 商品化へ
4月8日 19時37分
あらゆる組織や臓器になるとされる万能細胞、iPS細胞の特許の契約が、
京都大学の特許管理会社と2つのバイオ関連企業との間で結ばれ、iPS
細胞を使って薬の副作用を調べる商品などとして販売されることになりま
した。これまで実験として使われていたiPS細胞が、商品として実用化され
るのは初めてとなります。
これは、京都大学の山中伸弥教授が作ったiPS細胞の特許管理会社
「iPSアカデミアジャパン」が記者会見して明らかにしました。それによりま
すと、先月末、特許管理会社は東京のバイオ関連企業「リプロセル」との
間で初めてiPS細胞に関する特許の利用を認める契約を結んだということ
です。この企業は、近くヒトのiPS細胞を使って心臓の筋肉の細胞を作り、
薬の副作用を調べる商品を販売する予定だということです。また、大津市
のバイオ関連企業「タカラバイオ」も7日に特許契約を結び、iPS細胞を
効率的に作る商品を販売することにしています。山中教授は、2年前にヒト
の皮膚の細胞を使ってiPS細胞を作ることに成功しましたが、これまで実験
として使われていたiPS細胞が商品として実用化されるのは今回が初めて
となります。契約によって得られる特許料は、京都大学のiPS細胞関連の
研究に使われるということです。特許管理会社では「これをスタートに、
どんどん契約を結んでiPS細胞の実用化につなげ、得られた利益をさらな
る研究に生かしていきたい」としています。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)