07/12/21 01:04:53
農畜産業振興機構と12団体、国補助金4千億円をプール
農林水産省所管の独立行政法人・農畜産業振興機構(東京)と、
同機構の各種事業を担当する公益法人など12団体に、2007年
3月末時点で、総額3957億円に上る国の補助金が預かり金など
としてプールされていることがわかった。
同機構に限ると、プール金は年間の交付金を大きく上回る。機構
側は「将来のBSE(牛海綿状脳症)対策などに必要」としているが、
毎年、多額の交付金が投入されながら増え続ける一方のプール金
について、独立行政法人改革を進める政府の有識者会議からも
疑問視する指摘が出ている。
同機構は、肉牛や主要野菜の価格低落時や食肉流通の施設整備
などの際、公益法人や自治体を通じ、業界や農家に補助金を支出
している。06年度の国の交付金は総額約1247億円。年間予算
(約3325億円)の約38%を占める。機構では、余った交付金や
公益法人から一部返還された補助金を「長期預かり補助金」として
保有している。
プールされた国の補助金は、機構が発足した03年度末にすでに
1668億円あったが、06年度末は2434億円。こうした資金は、翌年
度以降の補助金や、ワシントンなど5か所に設けられた海外駐在員
事務所での情報収集、国債などで運用されている。