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中日新聞2007年10月6日18面〔市民版〕
◇南区役所プール金◇
◆歴代係長が引き継ぎ◇
◇区長「私的流用はなし」◇
南区役所保険年金課がアルバイト賃金を水増ししプールしていた問題で、市監察室は五日、「徹底的に点検する」として、全部署での調査を指示した。
同課保険係と管理係の歴代の係長が引き継いでいたプール金。
同日の記者会見で「いつから始まったのか」との質問に、担当者は「OB職員の聴取には至っておらず、いつから始まったか分からない」と歯切れの悪い答弁に終始した。
(砂本紅年)
「二度とこのようなことば起こさないと決意しておりましたのに、誠に申し訳ありません」
会見で南区の中川幸治区長ら担当者四人が一斉に頭を下げた。
昨年十二月から、南区役所などで職員が住民票などの交付手数料を着服する事件が相次いで発覚。
昨年四月には市営地下鉄の駅員が釣り銭を着服した事件も発覚し、昨年二度も会計処理についての全庁的な一斉点検をした。
しかし、今回の問題は報告されていなかった。両係ともプール金は係長が現金で管理し、残金は計十八万二千七百円。「困った時などに使うお金」との申し送りで、引き継いだという。
管理係は、現在の係長が〇五年塵に約三十五万円を引き継ぎ、〇六年度までの間に、書類などを入れる事務用保管庫やレインコートの備品など約二十六万円分を購入。
残金は八万八千円だった。
(続く)