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【社会】
名古屋コーチン2割「偽」 農業・食品機構、生肉などDNA検査
2007年10月1日 夕刊
愛知県特産の地鶏「名古屋コーチン」と表示して販売されている鶏肉や加工品の二割で、名古屋コーチン以外の肉が含まれていたことが、独立行政法人「農業・食品産業技術総合研究機構」(茨城県つくば市)の調査で明らかになった。
同機構の畜産草地研究所が、DNAの塩基配列から名古屋コーチンを判別する検査技術を開発。その妥当性を調べるため、愛知県内や首都圏の百貨店や飲食店、インターネットなどで入手できる生肉や加工品計九十点を分析した。
その結果、名古屋コーチンと違う鶏肉が入っていたのは、生肉は五十点中の六点、焼き鳥やミンチなどの加工品では四十点のうち十三点に上った。
生産者などでつくる名古屋コーチン普及協会は「純系名古屋コーチン」を商標登録し、統一のシールを張って販売。
今回のサンプル調査では、このシールが張られた肉も対象となったが、同研究所は「今回の調査は、判別技術の妥当性を調べることが目的で、偽物だったサンプルがどのように販売されていたのかについては調べていない」と説明。
「純系」シールの鶏肉から偽物が見つかったかは、分からないという。
同協会の杉本勇会長(65)は
「協会としては、きちんとした名古屋コーチンしか出荷していないが、以前から実際の出荷量より、販売されている肉の量が、かなり多いと思っていた。非常に迷惑している。今回出たのは氷山の一角で、早急に理事会を開いて対応を検討したい」
と話した。
(中日新聞)