07/10/07 06:41:47
農水省元幹部、収賄容疑で聴取へ 入札情報漏洩
農水省北陸農政局新潟農政事務所の元食糧部長(50)=懲戒免職=が業者から接待を受けていた問題で、
元部長が東京都内の穀物輸入会社側にコメの輸入にからむ入札情報を漏洩(ろうえい)し、見返りに海外旅行
代金を負担させていた疑いが強まり、大阪府警捜査2課と千葉県警は6日にも、収賄の疑いで元部長から事情
聴取する方針を固めた。
関係者によると、元部長は農水省総合食糧局食糧貿易課長補佐だった平成17年9月下旬ごろ、穀物輸入会社
の幹部に、コメの輸入・販売業者を決めるために国が実施する入札の予定価格などを伝えた謝礼として、米国
旅行(36万4000円相当)の代金を負担してもらうなどした疑いが持たれている。
元部長は当時、米穀貿易担当として外国産のコメの輸入に関する実務を担当。入札の予定価格や輸入数量など
の決定にかかわる立場にあった。旅行は3泊5日で、元部長は米国西部・サクラメントの農家や精米工場を視察。
穀物輸入会社の当時の営業担当部長らが同行したという。
元部長は同課長補佐に在職した2年間で、業者から東京都内の居酒屋などで1回数千円~1万5000円の飲食
の接待を複数回受け、入札情報はこうした接待の場で漏らされたとみられる。
大阪府警が今年5月、産地銘柄偽装事件で東大阪市のコメ卸会社を摘発した際、元部長がこの会社から繰り返し
接待を受けていたことが判明。農水省側の調査で穀物輸入会社との関係も明らかになり、同省は8月、元部長を
懲戒免職にした。
元部長は昭和52年、農水省にノンキャリアとして入省。大阪食糧事務所などを経て、16年4月にコメの輸入を
担当する本省の食糧貿易課に異動。昨年4月から今年8月まで新潟農政事務所食糧部長だった。民間信用調査機関
によると、穀物輸入会社はシンガポールに本社を置く商社の日本法人。17年12月期の売上高は119億6300万円。
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