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【社会】
愛知県職員「痴漢」無罪 検察側、控訴断念へ
2007年11月14日 中日朝刊
JR中央線の電車内で痴漢をしたとして、愛知県迷惑防止条例違反の罪に問われた
同県総務部の男性職員(43)に対して無罪を言い渡した名古屋簡裁判決について、
名古屋地検など検察側は控訴しない方針を固めた。控訴期限は14日で、男性職員
の無罪が確定する見通しとなった。
検察側は控訴を検討したが、捜査記録や公判書類などを調べ直した結果、判決を
覆すのは困難と判断したもようだ。
職員は昨年1月、JR中央線の勝川-大曽根駅間の電車内で、女子大学生の太も
も付近に自分の下半身を押し当てたり胸を触ったりしたとして、昨年8月に起訴された。
名古屋簡裁の山本正名裁判官は先月31日の判決で、「男性の股(こ)間と女性の
太ももの高さには16センチの差があり、痴漢行為は認められない。被害者の供述も
思い込みや誇張が含まれており信用できない」として無罪(求刑・罰金50万円)を言
い渡した。