07/10/31 19:33:04
【社会】
痴漢問われた愛知県職員に無罪 捜査ずさんと名古屋簡裁
2007年10月31日 19時26分
電車内で女性に下腹部を押しつけたなどとして愛知県迷惑防止条例違反罪に問われ、罰金50万円を求刑された県職員の男性(43)=春日井市=に、名古屋簡裁は31日、「被害者の供述は変遷し、捜査は客観的な裏付けに欠ける」として無罪判決を言い渡した。
山本正名裁判官は、身長差が20センチ以上もあるのに、実況見分調書で股間(こかん)の高さをほぼ同じとしたのは「合理性がない」とし「男性の行為があったとは認められない」と結論付けた。
また警察が捜査段階で身長差などを測定しなかった点を「ずさんな捜査」と非難。警察官が「認めないと過去をすべて調べるぞ」と言ったことには「否認できない状況に追い込み、自白を強要したとみられてもやむを得ない」とした。
判決によると、男性は昨年1月13日、JR中央線の勝川(春日井市)―大曽根(名古屋市)間を走行中の電車内で、20代女性に下腹部を押しつけ、胸を触ったとして、同乗の警察官に現行犯逮捕され、同年8月に在宅起訴された。
名古屋地検は「意外な判決。内容を詳細に検討し、適切に対応したい」とのコメントを出した。
(共同)
URLリンク(www.chunichi.co.jp)