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年金記録不明 支払い記録が消えた当事者3人が陳述 参院
6月9日9時48分配信 毎日新聞
社会保険庁の年金記録不明問題で、保険料の支払い記録が消えた国民年金の加入者・受給者3人が8日、
参院厚生労働委員会の参考人として意見陳述した。いずれも自営業者で、証明資料がなく納付の訴えが認められておらず、
同庁の対応を率直に語った。記録消失の当事者が国会で証言するのは初めて。
証言したのは横浜市鶴見区の自営業、中村正見さん(59)と妻美津子さん(56)、東大阪市の同、梅原喜代江さん(66)。
中村さん夫妻は75年、国民年金加入と共に、20歳からの未納分について正見さんは7年8カ月分、
美津子さんは4年4カ月分を特例納付制度で一括払いしたが、未納扱いとされている。
美津子さんは「窓口でつじつまのあわないことばかり言われた。政府は(納付の判断を
)第三者機関でするというが不安」と訴えた。正見さんは「安倍(晋三)首相は(党首討論で)
申し出た人は全部救うのかと言ったが、開き直りだ。私たちはそうしてもらう以外ない。
欠かさず支払い続けたことも証拠に準じたものにならないか」と述べた。
梅原さんは75年11月、過去の未納分66年4月から73年3月までの計7万5600円を
特例納付で一括して払ったが、未納扱いとされ、年金手帳で生年月日などの記載も間違っていた。
「この年で政府機関に不信を抱かなければならないのは残念。(支払いを)100%否定され
続けるのは冤罪(えんざい)と同じ。くやしくてむなしい」と訴えた。【野倉恵】