07/03/18 09:30:57
― 尖閣の問題では中国は国際法を無視して「歴史」を拠り所にしていますが、この問題では国際法を拠り所に仕
掛けてきたわけですね。
平松 われわれから見れば御都合主義もいいところですが、中国は物凄くいい加減な面としたたかな面とを併せ
持つ国です。しかも、この主張にわが国が明確に反論できるかどうかは心許ないところがある。
条約に照らして沖ノ鳥島の現状を考えると、第一の条件は人間が住んでいないから当然ダメです。問題なのは永
続的な経済生活を営んでいるかどうかということになるけれども、実はこれははっきりしていない。僕が知っている限
りでは、今から十年ぐらい前に、熱帯地方で海底油田を掘削する時に使う新素材の実験を沖ノ鳥島でやるというニュ
ースを新聞で読んだくらい……。
永続的な経済活動として汲められるのに一番いいのは、灯台を作ることで、無人灯台を作ってそれを航路標識とし
て認めてもらえば、世界の海図に載る。そしたらこれは永続的な経済活動をやっているということがはっきりと認めら
れる。