07/11/13 23:58:27
【コンピュータの「戦艦大和」はもういらない】
文科省のスーパーコンピュータ、「地球シミュレータ」が、来年度で運用停止するそうだ。
年間50億円も保守経費がかかるためだという。『未来を予測する技術』で佐藤センター長が
自慢するように、かつては世界最高速を誇ったスパコンも、今年のランキングでは世界30位。
日本でも、東工大のTSUBAMEに抜かれたが、600億円という建設費はいまだに世界記録だ。
世界的には、TSUBAMEのようにPC用の汎用CPUを並列につないだグリッド・コンピューティ
ングが常識で、地球シミュレータのようなベクトル・プロセッサを使った「大艦巨砲」型のスパ
コンは、もうつくられていない。ところが文科省は、1150億円もかけて次世代のスパコンを
建設する計画で、もう予定地まで決まっているという。
野依良治・理化学研究所長は「国際競争に負けてはならない」などと技術ナショナリズムを
あおっているが、問題は何のために計算するのかという目的であり、そのためのソフトウェ
アの開発である。目的さえ決まれば、汎用CPUをつなげば速度はいくらでも上がる。研究の
目的を抜きにして、計算速度だけを競うのは意味がない。時代錯誤の「戦艦大和」をこれ
以上つくるのはやめてほしい。
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