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高岡市が同市戸出西部金屋に建設する総合斎場の起工式が二十九日午前、現地で行われた。合併前の高岡・福岡両市町が一
部事務組合を設立して斎場新築に乗り出して三十五年。
予定地の変更や地元住民の反対など曲折を経て着工にこぎつけ、平成二十一年春の完成に向け動き出した。
起工式には橘市長、二上桂介高岡市議会議長と建設請負業者らが出席し、工事の安全を祈願した。
総事業費は約五十二億円。市長は「関係者に感謝したい。今後も住民融和や周辺整備に汗をかいていきたい」と述べた。
現地は同市南部の庄川左岸。建設する総合斎場は火葬炉や待合棟、斎場棟などで構成し、延べ七千二百八十九平
方メートル。工事は九月から基礎や配管、外周に高さ三メートルの土塁を築く工事に入る。
市内三カ所の火葬場は昭和十七年から三十八年にかけて建設され、いずれも老朽化しており、
四十七年に高岡市・福岡町総合斎場組合が発足した。同市岩坪などの建設予定地は住民の反対で断念し、
平成十年に戸出西部金屋での立地を要請。同地区では住民の間で賛否が分かれ、自治会が分裂したままとなっている。
反対派住民はこの日抗議活動を行わず、建設地横の監視小屋にテントを設営し、今後に備えた。高畠千秋代表
は「斎場建設には一貫して反対し、現在も反対だ。今後の抗議活動は状況によって判断する」と話した。