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長野聖火リレー 善光寺が辞退、出発地を変更
(4月18日13時10分 朝日新聞)
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善光寺と実行委が同日正午過ぎ、共同で会見して明らかにした。
同寺事務局の若麻績(わかおみ)信昭・寺務総長は「文化財や信者を守らなければならない。また、チベット人の人権への弾圧が行われていることについて同じ仏教徒として憂慮した」と理由を述べた。
一方、実行委の篠原邦彦事務局長は会見後、「大変衝撃を受けている。善光寺の総意であれば受け入れざるを得ない。ルートの変更をする必要があるが、最小限にとどめたい」と語った。
一両日中に新たな出発地を決める方針だ。
辞退の背景には、善光寺内に混乱への懸念や仏教徒としてのチベット側への理解があるとみられる。
宿坊の住職は「世界中で混乱が起きている状況を踏まえれば、出発地を返上することもやむを得ない」と話していた。
別の宿坊の関係者は「平和の象徴である善光寺で、厳戒態勢が敷かれたり、万が一、暴動などが起きるようでは困る」と語った。
ほかの宿坊の関係者も「世界に善光寺をアピールできるチャンスだった。抗議に負けないように開催できれば良かったが問題が起きると困る」と語っていた。
一方、3千人規模の警備で備える予定の県警の幹部は「人が最も集まる出発式会場は、警備上最も重視すべき場所。この時期に変更は大変」と困惑する。
実行委はこれまで、リレー当日は混乱も予想されることから、善光寺の参道への一般客の立ち入り規制を検討していた。
それに対して、善光寺事務局は、「参拝客を最優先にしたい」との立場をとっていた。