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アフガン遺跡に“油絵の具”
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アフガニスタンのバーミヤン遺跡に残されている7世紀から8世紀にかけての壁画に、油絵と同じ成分の絵の具が使われていたことが、東京文化財研究所の調査でわかりました。
研究所は「油絵の起源を探る大きなきっかけになる」としています。
アフガニスタンのバーミヤン遺跡では、旧タリバン政権によって破壊された2つの大仏の周辺に、仏教壁画が描かれた石くつが多数あり、東京文化財研究所が壁画の修復作業を進めています。
22日、研究所で開かれたシンポジウムで、谷口陽子特別研究員は7世紀後半から8世紀ごろに描かれた壁画の分析結果を報告しました。分析はガスクロマトグラフィーという装置を使って
アメリカで行われ、53点のうち19点の壁画の絵の具に、くるみの実やけしの種から採取した植物性の油が含まれていました。これは油絵の具と同じ成分だということです。
油絵の具は、15世紀にオランダで使われ始め、一気に広まったとされていますが、それ以前は分析事例が少なく、起源がよくわかっていないということです。
谷口特別研究員は「油絵の起源を探るうえで大きなきっかけになる成果だ。油絵の具を使ったのはシルクロードの拠点として、さまざまな物が入ってきた結果だと思う。
今後、ヨーロッパや中央アジアに残された古い壁画を分析することで、油絵のルーツの解明を期待したい」と話しています。
1月22日 22時19分