08/01/17 16:04:09 t0FFjTQj
「演技性人格(障害)」と「ヒステリー」について。
グーグルで「演技性人格」という言葉を検索した場合、殆どが「演技性人格障害」に関する
検索結果だ。そもそもの「人格障害」の障害に関する境界設定の問題はあるものの、
「演技性人格」と「演技性人格障害」を分離して記載しているサイトは殆ど無いんだよ。
これは何を意味するかと言えば、「演技性人格」というのは「人格障害」の名称だということだ。
DSMにおける名称の分類変更や名称の消失を調べればわかるように、また、そもそもDSMが
「精神障害の診断と統計の手引き(精神障害の診断・統計マニュアル)」であることからも
わかるように、「演技性人格」というのは(基本的には)「人格障害」の名称だからだ。
一般的に「人格障害」とは別の文脈で使用される「二重人格」や「ナルシスト」といった
言葉とは違う。ちなみに「解離性人格」や「自己愛性人格」も「演技性人格」と同様に、
「人格障害」の名称として使用するのが普通だ。
比較の為に「二重人格」という言葉を検索してみると、殆どが「解離性同一障害」に関する
検索結果というわけではない。「二重人格」というのは医学的文脈とは別に表裏の激しい人といった
意味でも使用される言葉であり、障害とは別の単なる人格・性格傾向としての意味として使用している
サイトもたくさん検索結果に含まれている。
「ナルシスト」で検索すると「二重人格」と同じような方向の検索結果が出てくる。
「自己愛性人格(障害)」とは別の意味で単に自己陶酔型の人、うぬぼれやさんという意味で
使用しているサイトもたくさん検索結果に含まれている。
医学的文脈を離れて、人格障害とは別に一般的用例として「二重人格」「ナルシスト」という言葉は
使用されているが「演技性人格」という言葉は(殆ど)使用されていない。