07/11/26 20:38:23
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政党支部、収支ピタリ一致の「怪」 「帳尻合わせない」
国会議員が代表を務める政党支部のうち１０団体で、少なくとも０６年までの４年間、毎年の
収支がぴたりと一致し、翌年への繰越額がゼロになっていたことが政治資金収支報告書で
分かった。偶然ではほとんどあり得ない現象だが、「帳尻を合わせるようなことはしていない」
と断言する事務所もある。専門家は「他の政治団体の経費を付け替えていないか、具体的に
説明すべきだ」と指摘している。
現職の国会議員が代表を務める政党支部で、０３～０６年の繰越額がゼロの団体のうち、
収支もゼロの休眠団体や、年末に代表から不足分の寄付を受け、４年とも調整内容が明記
されている団体を除いて朝日新聞が集計した。その結果、自民党２、公明党５、民主党３の
計１０団体が４年連続で繰越額がゼロだった。
公明党の冬柴鉄三国交相の「公明党衆議院小選挙区兵庫第８総支部」は、０４年には党本部
からの年２４００万円の政党交付金、０３、０５、０６年には交付金に企業献金などを加えた３０００
万円前後の収入があったが、いずれの年も人件費などの経常経費と政治活動費で収入と同額
が支出されていた。
しかし、冬柴氏の事務所は「不自然とは考えていない」と回答。収支を合わせる調整は「していない」
と断言した。
ほかの議員も「適正な経理」を強調する。自民党の小池百合子元防衛相の事務所は「実際にかかった
費用を積み上げ、法にのっとって適切に処理した結果だ」とコメント。公明党の神崎武法元郵政相の事務所
は「党本部から渡された資金の範囲内でやるようにしており、その結果、収支が一致した」。