08/11/25 23:42:46 TSahdd27
「悪の論理」 倉前盛通著
ゾルゲ、尾崎の逮捕
戦後、重慶から帰国した青山和男氏(本名黒田善次)の談話が
昭和21年4月3日の朝日新聞に掲載されている。
青山氏は人民戦線派の一人として、コミンテルンの指令で
活躍していたが、昭和11年11月から12年2月頃までに人民戦線派
の弾圧がはじまったので、いち早く中国へ逃亡し、以来、敗戦まで
重慶の国民政府の保護下で対日工作に従事してきた男である。
「尾崎秀実君から(日米戦がはじまるぞ)と予告を私たちに伝えてきた。
そのため、連合国のいっさいの準備ができた。尾崎がしらせたのは
ソ連と中国であったが、私は英国と米国へ”戦争の準備はいいか”と
はっきり駄目を押したところ、両国とも”大丈夫”と答えた。云々」
と自慢話をしている。真珠湾の不意打ち説が完全な嘘であることは、
これでも明らかであろう。
敗戦で打ちひしがれた日本へ、まるで戦勝国の人間のような顔を
して帰ってきた青山氏は、おごり昂ぶった気のゆるみから、
うっかり、本当のことをいってしまったのである。