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北朝鮮の対南関係で軍部が台頭、対韓国機関は力失い
【ソウル9日聯合】北朝鮮軍部が対韓国関係の前面に乗り出しており、注目される。
朝鮮人民軍の金英徹(キム・ヨンチョル)中将(韓国の少将に相当)は6日、国防委員会政策
室長として軍部調査団6人を率い開城工業団地を訪問し、進出企業と基盤施設の調査などを
行った。この過程で「撤収にはどれほどかかるか」など、韓国に対する強硬発言をしたと伝え
られた。
これに先立ち、金剛山韓国人観光客射殺事件の後、金剛山地域に滞在していた韓国側関係
者に対する追放措置を発表したのも、北朝鮮軍の金剛山地区軍部隊報道官だった。3月の
韓国側当局者の軍事境界線通過全面遮断措置は、将官級会談北朝鮮側団長名義の電話
通知文を通じ明らかにされた。特に金剛山と開城地域は北朝鮮で最前方の軍事用地のため、
北朝鮮軍部の影響力も強いようだ。
李明博(イ・ミョンバク)大統領政権の発足以来、南北間では軍事実務会談と軍事実務者
会談が開かれたが、いずれも北朝鮮人民軍が主導するものだった。軍部が南北関係の
前面に出てきているのは、膠着(こうちゃく)状態が続くなか、和解と交流よりも強硬の方向
重きを置くようになったためと分析される。
金正日(キム・ジョンイル)総書記は、金大中(キム・デジュン)政権当時の2002年4月、
訪朝した林東源(イム・ドンウォン)大統領特使が京義線と東海線の早期連結を重ねて説得
すると、軍の李明秀(リ・ミョンス)作戦局長を呼び、直接指示しながら「軍部が言うことを
聞かない」といった冗談交じりの発言をしたとされる。軍部に対する掌握力を誇示する一種
の反語的行動ながら、軍部の影響力がうかがえる。
こうしたことから、南北関係において現在のような対立構図が持続・悪化した場合、朝鮮
労働党機関紙「労働新聞」の論評員が書面で言及した「南北関係遮断」のような「重大決断」
を行動に移す可能性があるとの見方も浮上している。さらに大きな問題は、現時点では北
朝鮮で強硬な対韓国政策の流れを制御するだけの勢力が事実上、存在しないという点だ。
(つづく)