08/10/19 01:28:20 V79kAoQ7
承前
やがて、暗闇の中をヘッドライトが接近してくるのが皆の目に映りました。
思わず歓声が上がります。
あれ?ヘッドライトが止まったり、うろうろ前進後退を繰り返したりしています。
「何をやって居るんだ?」
少し考えて皆の認識が一致しました。
周りは道路の街路照明灯も何もない、ほとんど暗闇の世界です。
道は田圃のあぜ道を多少広くした程度の上、曲がりくねっています。
予定通り道路が出来ていたら良かったんですけれどねえ。
トラックは苦難の前進を続けているようです。
何時のまにやら、待っている人間はトラックに声援を送ります。
その時・・・・ヘッドライトが急に大きく傾ぎ、あさっての方向を照らしたまま・・・
ピクリとも動かなくなりました。
組立の誰かがぽつりと言いました。
「(田圃に)落ちたな。あれは。」
今回は此処まで。