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『SAPIO』 2008年 9/3号
[詐術]やっぱり日本の「無戦略的完全敗北」だった東シナ海ガス田共同開発の真相/田村建雄
URLリンク(skygarden.shogakukan.co.jp)
「日本の外交的勝利」「日中友好の具体的成果」―東シナ海ガス田共同開発の合意には、
好意的な報道がならび、得点の少ない福田外交にとっても好材料となった。しかし、果たして
この「合意」、額面通りに受け取ってもいいものか。
(中略)
私が非公式に接した中国政府関係者は、こう笑いとばした。
「中国にとっては平和的大前進、大勝利ですよ」
一方、日本の経産省OBはこう嘆いた。
「無戦略的完全敗北」
ともに東シナ海のガス田と日中の海洋境界線などをめぐっての問題を論評したものだ。
(中略)
中国の主張する大陸棚論は、200海里論を主流とする現行の国際判例から見ると通りがたい。
そのため、日本が国際裁判で決着をつけようとしても中国は応じてこないのだ。
「中国は持論に自信があれば、それこそ裁判で白黒つけたいのが本音だろう。だが中国は
これまで裁判に応じていない。大陸棚論が現状にマッチせず裁判で負けると思っているからだ。
裁判せずにごまかして境界論議をどう有利に展開するかが中国の思案のしどころだった」
(経産省OB)
(中略)
冒頭の中国政府関係者が、こう私に笑う。
「中国が唱えている大陸棚論に日本は徹底して異論を唱えないまま共同開発をすることになった。
ということは国際裁判に改めて日本の中間線論と大陸棚論を持ち出しても、日本もどこかで一時、
大陸棚論を黙認したこともあるのではという判断も出かねない。とすれば試掘どころか裁判もムリ
になってきましたね」
(後略)