08/03/31 23:44:39 Vcwfm14r
飛び出すテレビ”が家庭に 4月発売
専用眼鏡をかけると立体的な映像が見られる―46V型の「飛び出すテレビ」が4月に発売される。BS11で放送中の立体映像番組を、家庭でも楽しめる。
専用眼鏡をかけると、映像が立体的に迫ってくる―遊園地や科学館のアトラクションなどでおなじみの“飛び出す3D映像”が、この4月から一般家庭でも楽しめるようになる。
3D再生専用の映像は、昨年12月に開局したBSデジタル放送「BS11」が、開局当初から毎日、実験的に放送してきた。だが対応テレビが未発売。普通のテレビで見ると縦長の
画面が2つ並んで映るだけで、3Dで見ることはできなかった。
4月10日に新たに、3D放送に対応した46V型ハイビジョンテレビが、全国のビックカメラ店舗で発売される。ヒュンダイITジャパン製で、価格は50万円前後になる見込みだ。
「今年は3D放送元年になる」―3月30日まで開かれていた「東京国際アニメフェア2008」(東京ビッグサイト)に、BS11を運営する日本BS放送(ビックカメラ子会社)が出展。
3D映像体験コーナーで3D放送をアピールしていた。
今年は3D放送元年
裸眼で見ると、同じような2つの画像が少しずれて重なって見える BS11はこれまで、対応テレビが未発売のまま3D映像の放送を続けてきた。「3D放送の技術自体
はかなり前から実用レベルでやろうと思えばどこでもできる。だがどこも商品化してこなかった。お見合いしていても仕方がない。他社に先駆けて撮影や放送のノウ
ハウを蓄積し、先行者利益を得たい」と、同社宣伝広報部の中根洋一さんは話す。
3D映像は、左目用と右目用の2つのカメラで撮影する。普通のテレビだと、それぞれのカメラで撮影した2つの画面が左右に並んで表示されるが、特別なチューナー
と偏光フィルターを積んだ対応テレビなら、2つの画像が少しずれて重なって見える。専用眼鏡でこの映像を見ると、奥行きのある3D映像を視聴できる。
これまで3D放送してきたのは、スポーツ中継や自然風景の映像など。「サッカーだと布陣が立体的に分かるし、ゴルフのパットシーンでは、グリーンの起伏が分かる」
―半年弱の実験で、3Dに向いたコンテンツも見えてきたという。「地上波テレビではできないことをやりたい。今年は3D放送元年になる」と中根さんは意気込む。