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>>227 >>159
サルコジ仏政権:対中政策を軌道修正 聖火リレー抗議
【パリ福井聡】北京五輪の聖火リレー通過を巡り、フランスで対中抗議が盛り上がった背景には、
サルコジ大統領がシラク前大統領時代から対中政策を軌道修正していることが指摘できる。シラク氏が
中国を「戦略的パートナー」と位置付け中仏蜜月を演出したのとは対照的に、サルコジ氏は政治的に
中国と距離を置く姿勢が目立つ。現政権の「変化」を追い風と受け取った市民が、チベットへの
連帯意識をさらに強めたようだ。
サルコジ大統領の昨年11月の訪中には財界40社の首脳が同行、中国企業と多くの大型契約を
成立させた。中国との経済・貿易関係強化は欧州連合(EU)各国の共通課題で、サルコジ氏も
経済関係を深める方針だ。だが、シラク氏が在任中にこだわった中国向け武器輸出解禁問題には
直接言及していない。
シラク氏はドゴール主義時代の同盟関係を念頭に、イラク戦争に反対した経緯から中国やロシアとの
関係強化を模索した。だが、昨年5月の大統領選で「過去との決別」を掲げて当選したサルコジ氏は、
同じ保守派ながら非ドゴール派に属す。
仏国際関係研究所のニケ・アジア部長も「サルコジ氏は対中貿易赤字も指摘するほか、武器禁輸問題では
EUの一員として足並みをそろえようとしており、シラク政権とは温度差がある」と説明している。
また、サルコジ氏は外相に元社会党員のクシュネル氏、外務・人権担当閣外相にアフリカ系の女性人権派、
ヤド氏をそれぞれ任命。クシュネル氏はノーベル平和賞を受けた「国境なき医師団」の共同創設者で、
ギリシャの聖火採火式に乱入した「国境なき記者団」(本部・パリ)のメナール代表とも親交がある。
つづく