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★柔道「技あり」消える?国際柔連が検討
国際柔道連盟(IJF)が技の判定基準の見直しを検討していることが、
3日、明らかになった。
北京五輪後にも、4段階ある基準を2段階程度に整理したい意向で、
国際試合の柔道用語から「技あり」や「効果」が消えるかもしれない。
IJF審判規定では、投げ技の場合、「相手を制しながら『強さ』と
『速さ』をもって『背中が大きく畳につくように』投げた時」を「一本」と規定。
「一本」の要件のうち一つが欠けた場合を「技あり」、二つが欠けた場合を「有効」、
相手の片方の肩や尻などを畳につくように投げた場合を「効果」と定めている。
しかし、欧州の連盟関係者を中心に「判定概念が抽象的」との声が上がっており、
選手からも不満の声が出ているのが現状だ。
IJF内では、まだ、意見を出し合っている段階だが、中間的な「技あり」をなくして、
選別しやすい「一本」と「有効」に集約する案が浮上している。「効果」についても、
タックルなどを多用してポイントを稼ぐ柔道が急増している現状を改めるため、
廃止する意見が出ている。
日本サイドには先月、IJF幹部からルール改正の意向が伝えられた。
全日本柔道連盟の関係者は「柔道の本質を変えるものなら賛成できない」と
慎重に対応する構えで、「なぜ『技あり』が『一本』と違うのかなど
柔道の理念を理解してもらうことが先決」と反論したという。
今回の改正案は、昨年就任したビゼールIJF会長(オーストリア)が
進める改革の一環との見方が強い。日本人で、議決権を持つIJF理事は、
昨年9月に山下泰裕氏が落選して以来不在で、関係者は
「日本がしっかり理論武装して議論していくしかない」と危機感を募らせている。
讀賣新聞 URLリンク(www.yomiuri.co.jp)