連続ドラマ小説「ニホンちゃん」34クール目at KOREA
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」34クール目 - 暇つぶし2ch271:2
08/09/22 11:15:49 mD+g3xP8
 「どうしたの、ニホンちゃん?」
 物思いにふけっていたニホンちゃんは、タイワンちゃん声に、ふと我に
返りました。
 「・・・えとね、あのね。最近カンコ君が妙に優しいの。
 前に誘った、私とチュウゴ君とカンコ君の三人でお勉強会しましょうて
話、カンコ君断ったのに、今度やろうよ、とか。アジア町のために出来る
こと、二人で考えよう、とか・・・・」
 最後は消え入りそうな声で理由を話したニホンちゃんに、タイワンちゃ
んもパンと手をたたいて納得します。
 「で、今度はどんな悪さを企んでるのかしら?」

 さてさて、優しくされているのに、悲嘆に暮れるというのは奇妙な話で
すが、カンコ君のそれの場合、その後に優しくされたクラスメイトは必ず
何か面倒ごとに巻き込まれるのです。
 タイワンちゃん言葉に、思い当たることを考え始めたニホンちゃんも、
過去の”面倒ごと”がありありと思い出します。
 「この前は、蹴球ゲームを一緒にやろうと言ってきて、結局私がカンコ
君の道具一式買わされちゃったし、その前は、お小遣いが無くなったか
らって、お金を貸してあげて・・・・・」
 この回想ではたと思い当たる節に気付いたニホンちゃん。
 以前、カンコ家が自己破産の憂き目にあったとき、可哀想に思って(×
・あまりにもしつこく無心されて○)カンコ君にお金を貸してあげたのです
が、その後、カンコ君とこんなやりとりがあったのです。

272:2
08/09/22 11:17:20 mD+g3xP8
 「この前は助かったニダ。お礼に、もしいつかニホンちゃんがお小遣い
に困ったときには、ウリが500円貸してやるニダ!」
 「えぇ・・。いいよ。ありがとうカンコ君。気持ちだけで十分・・・」
 「遠慮は無しニダ!ウリとニホンは親友ニダ。これぐらい当然ニダ!!
・・・その代わり、またウリがお小遣いに困ったときにはニホンは1000円
貸すニダ!!」
 「ぇっ・・・。あ、あの・・・」
 「ウリとニホンは大親友ニダ!これは親友の約束ニダ!!」
 「・・・・・・・」
 
 以上、回想終わり。
 「どうしよう!まだあの時貸したお金の半分もカンコ君から返してもらっ
てないのに!」
 そう言って頭を抱え込んでしまうニホンちゃん。
 そう言えば、最近カンコ家の家計について、ご近所で色々悪い噂が流
れていたような・・・
 本当にお人好しなんだから、といった感じで少し呆れてしまうタイワンち
ゃんでしたが、ここは大親友のため。何事かを思いつくと、紙に何かを書
き付けてそれをお守り袋に入れると、落ち込んでしまったニホンちゃんに
渡してこう言いました。
 「大丈夫よ、ニホンちゃん。もしカンコ君がまたお金を無心に来たら、こ
のお守り袋を開いて、中に入っている紙をカンコ君に読ませて。
 そしたら多分、カンコ君はお金の無心は諦めると思うから。
 でも、それまでニホンちゃんは絶対、お守りの中を見ては駄目よ」
 自信のこもった笑顔で勇気づけるタイワンちゃんに、少し戸惑いながら
も笑顔で応えるニホンちゃん。
 「・・でも、何で中を見ては駄目なの?」
 「ニホンちゃん優しいから。でも、約束は約束よ」

273:2
08/09/22 11:18:16 mD+g3xP8
 さてはて、これからカンコ君がニホンちゃんにお金を無心にやってくる
事になるのか。そして、お守り袋に納められた、ニホンちゃんを危機から
救う、「竹島」からはじまる呪文を使う日は来るのか。
 それはもう少し先のお話です。

 ソースは、日韓の為替スワップ条約と韓国の9月危機と、最近の韓国
の報道から。
 朝鮮日報の見出しは「日本通貨危機の際、韓国50億ドル援助」でし
たか。中身は、その代わり韓国通貨危機の際日本100億ドル援助。
 うーんな話ですね。

274:マンセー名無しさん
08/09/22 15:17:30 UzscMX16
ん、1と2は同じ方? 早くて面白いから良いね!

275:3
08/09/24 06:17:00 JmW0+sZ9
 カンコ君は最近、毎朝家の庭の片隅にある記念碑のお掃除に
精を出しています。
 その記念碑とは、カンコ君の曾祖母の功績を称えたミョンソン
の碑。
 ミョンソンとは、かつて極悪非道なニッテイに敢然と立ち向かいな
がらも、最後は卑劣なニッテイによって不運の最期を迎えた、カン
コ家の悲劇のヒロインなのです。
 つい先日、新しく立派に作られた記念碑と、その輝かしき経歴に
感激したカンコ君は、毎朝ご先祖様の悲運を慰めるために、労を
惜しみもせずお掃除をしているのでした(その行為だけは偉いと思
うのですが・・・)。

 そして、そんなカンコ君の枕元に、ある夜、一人の女性が舞い降
りたのです。


276:3
08/09/24 06:18:11 JmW0+sZ9
 「カンコ。カンコ。心根の優しき私の曾孫よ」
 「・・・も、もしかして、曾お祖母様イムニカ!?」
 夢の中で慌ててその女性に跪くカンコ君。
 チマチョゴリに身を包んだ女性は、カンコ君に鷹揚にうなずくと
 「行い正しきカンコよ。そなたの善行に報いようと思いあなたの
枕元に立ちました。あなたは、10年後には日の本家を打ち負か
すほどの知略を持つことになるでしょう」
 「ほ、ほ、本当ニカ!?」
 女性の言葉に、飛び上がらんばかり喜ぶカンコ君ですが、女性
の言葉は更に続きます。
 「しかし、そのためにはさらなる善行が必要です。まず、最上級
の絹を私の碑の前の土の中に埋めて、お供え物としなさい」
 それだけ伝えると、女性の姿は消えて無くなり、カンコ君は夢か
ら覚めました。

 「ううううう。つ、ついに、カンコ家半万年の宿願が果たされると
きが来たニダ!!」

 そしてその日の朝。考え抜いたカンコ君は、オモニが大切にし
ている一番豪華な絹のチマチョゴリを引っ張り出すと、急いで碑の
前の土の中に埋めてしまったのでした。


277:3
08/09/24 06:19:12 JmW0+sZ9
 その夜。
 「カンコ。カンコ。心根の優しき私の曾孫よ」
 最上級の絹のチマチョゴリを着た女性が、昨日と同じようにカン
コ君の枕元に立ちました。
 「行い正しきカンコよ。そなたの善行は確かに受け取りました。
 しかし、憎っくき日の本家を打ち負かすには、更なる善行が必要
です。明日の朝、あなたが持つ全てのお金を碑の前の土の中に
埋めてお供えするのです。
 そうすればあなたは、10年後には日の本家を打ち負かすほど
の知略を持つことになるでしょう」
 「アイゴー・・。今度欲しい戦車のプラモデルがあるニダ・・・」
 更なる曾お祖母さんの言葉に、少したじろいでしまうカンコ君で
すが、曾お祖母さんに思いっきり睨まれたところで、その日の夢
から覚めたのでした。

 「うううう。仕方ないニダ・・・・」

 そして、お小遣いを全てお供えした日の夜。
 最上級の絹のチマチョゴリを金銀の細工で彩った女性が、昨日
と同じようにカンコ君の枕元に立ち・・・・


278:3
08/09/24 06:45:16 iSrdzZ75
 学校。
 日に日にやつれていくカンコ君に、(よせばいいのに)ニホンちゃ
んは心配になって声を掛けました。
 「どうしたのカンコ君?最近、どんどん顔色が悪くなっていってる
みたいだけど?」
 「う、うるさいニダ!!ウリは絶対、絶対ニホンを打ち負かす力
を手に入れてみせるニダ!!
 そのためだったら、一晩中、お祈りの踊りだって踊ってみせるニダ!
 全然、もう止めたいなんて思ってなんか無いニダ・・・・
 アイゴー!!!!」
 そう叫んで、突然号泣し始めるカンコ君と、訳も分からずオロオ
ロするしかないニホンちゃん。
 結局、カンコ君がいつものカンコ君に戻ったのは、曾お祖母さ
んの本当の行いを知った後だったそうです。


279:3
08/09/24 06:45:49 iSrdzZ75
ソースは
閔妃の生家復元
URLリンク(japanese.joins.com)

aid=103514&servcode=800§code=810
悪女閔妃
URLリンク(konrot.at.infoseek.co.jp)
 ところで、下のソースでは閔妃は困窮した家庭の出、となってい
ますが、上のソースの写真は・・・・

 今更説明の必要もないかも知れませんが。
 金剛山へのお供え物だけで、国家予算の六年分を投じた閔妃。
軍隊への給与を13ヶ月も怠れば反乱も起きます。
 まさに朝鮮を潰した張本人とも言えますが、何故か韓国では国
母として敬われている始末。
 閔妃の浪費は結局、作中のカンコ君のように朝鮮の一般国民
から搾取されたわけですからね。
 本当にどうなっているのやら。

280:マンセー名無しさん
08/09/24 12:27:53 jlnxHvzB
チマチョゴリといえば最近チョゴリちゃん見ないな~ 

まあそれは置いといて貴方の作品は面白い上にソースを殺さない良作だと思うけど、題名つけたほうが良いんじゃないかと。

281:1~3
08/09/24 21:51:54 1XD28rY7
 嬉しいレス、ありがとうございますm(__)m
 レスが付かないと寂しいですからね。
 ここしばらく、過疎化対策で出来るだけ作品を上げていこうと考えていま
すので、是非ご支援の程を。
 さて、題名ですが、名無しの作品は目次制作者の方が付けてくれましたよ
ね。SSを読んだ人が、そのSSにどんな題名を付けてくれるのか?
 一寸楽しみにしている部分もありまして、もし宜しければお目こぼし頂け
ると幸いです。

282:マンセー名無しさん
08/09/24 22:17:20 oq21d/67
そうだね、目次さんにお任せしよう。
D-13は論外だがね。
>>281
どんどん書いてね。最近本当に寂しかったからさ。

283:マンセー名無しさん
08/09/24 23:48:20 0uF18vc/
目次製作者は議論スレの迫害のせいでいなくなったままなんだけど、
そのことは都合よくスルーするわけだね。
本当に反省することができない連中だ。お前らは間違いを犯すことのない
無謬の聖人なのかい?

284:マンセー名無しさん
08/09/24 23:57:33 jlnxHvzB
>>282 >>283
なんで純粋に作品を楽しめないかな? 委員会か認定会か知らんが議論スレでやれ。

285:マンセー名無しさん
08/09/25 01:12:35 XVaTATh0
純粋に面白くないのと、キモいレス乙

286:マンセー名無しさん
08/09/25 10:50:27 QsJ9J09n
>>281 良作乙です。次回作も楽しみにしています。

287:4
08/09/26 21:50:14 /ocsIjLW
 日の本ママー!今日はー!!

 元気な声が玄関から聞こえて、「はーい」と玄関を空けたニホンちゃんの
瞳に飛び込んできたのは、真っ黒い肌に底抜けの笑みをたたえた、裸足の
幼い男の子でした。
 「・・・ええと、確かウヨの同級生の・・・・・」
 記憶をたぐり寄せていたニホンちゃんの後で、台所から駆けつけたママが、
小さなお客様を笑顔で出迎えます。
 「あら、ケニア君いらっしゃい」
 「うん、来たー!!」
 日の本ママを見て笑みで顔をクシャクシャにしたケニア君は、元気よく小
脇に抱えていた荷物をママに差し出します。
 「うちのママからー!オスソワケ!!」
 「あらあら。わざわざありがとう。お母さんによろしくね」
 トウモロコシの皮に何重にも包まれた”お裾分け”は、ふっくらと美味しく茹
で上げられたトウモロコシでした。
 「うん、じゃまたねー!!」
 それだけ言うと、元気よく家路につくケニア君。

 ケニア君と言えば、遠いアフリカ町の子供です。そんなケニア君がどうして
ママに”オスソワケ”を持ってきたのか?
 不思議そうに首をかしげるニホンちゃんに、日の本ママは先日の出来事を
話し始めました。


288:4
08/09/26 21:51:40 /ocsIjLW
 それはウヨ君の授業参観の帰り。
 たまたまお隣だったケニア君のご両親に、お茶に誘われた日の本パパ・マ
マ。
 早速ケニア君の家に招かれて、フカフカの敷物の上でお茶を振る舞われ
ることになったのですが・・・
 
 「すいませんね。すぐにお湯を沸かしますから」 
 そう言って、土間に降り立ったケニアママは、地面におかれた三つの石の
上に鍋を置くと、腰を折り曲げて鍋の下に薪を押し込み、火をおこすのです。

 「ずいぶん大変そうですね」
 父親同士意気投合していた日の本パパがケニア君のパパに尋ねると、
 「そうなんですよ。薪を集めるのが大変で大変で」
 「そうでしょうね・・・」
 老婆のように腰を折り曲げたケニアママの後ろ姿を見ながら、しばし考え
込む日の本パパ。
 「よしそうだ!この際、電化住宅にしませんか! 
 あれならエコですし、お手入れも簡単・・・・」
 自分のアイディアに盛り上がり始める日の本パパ。頭の中では電化住宅
へのリフォームの見積もりが瞬時に出来上がっていたのですが・・

 「・・・パパ」
 控えめでいて、それでも十分に強い意志が伝わる声に、ふと声の方を振
り返った先には、口元は微笑みながらも、きつい視線を投げかける日の本
ママがいました。
 はたと我に返って振り返ると、きょとんとしているケニアパパの姿が目に留
まります。


289:4
08/09/26 21:53:27 /ocsIjLW
 (全く、こと「仕事」となると超一流なんだけど・・・)
 そう、心の中でため息をつく日の本ママ。何度も周りから「不可能」と言わ
れたお仕事を成し遂げた日の本パパですが、たまに日の本家が地球町で
二番目にお金持ちであるということを忘れてしまうことがあるのです。
 どこの家でも、日の本家と同じようにはいきません。
 (でも、ケニアママも大変そう。何とかならないかしら)
 
 それなりの時間がかかりましたが、ケニア家の美味しいお茶をご馳走にな
り、楽しい時間を過ごした日の本夫婦。
 やがておいとまの時間となり、立ち上がった日の本ママは思い出したように
こう切り出しました。

 「ああそあだ。私の家に古くからある”良い物”があるんです。きっと役立つ
と思いますから、明日またお伺いしますね」

 そして次の日。
 
 ”良い物”とは何だろうと、楽しみにしながら日の本ママを出迎えたケニア
一家ですが、どういう訳か、やって来た日の本ママは手ぶらでした。

 「さあ、今から”良い物”を作りましょう。ケニア君。手伝ってね」

 そう言うと、近くから石を拾ってきて積み重ねる日の本ママ。ケニア君も
言われるがままに、その石積みに泥を練り込んでいき、やがて出来上がっ
たのは、日の本家ではもう見かけることも無くなった、三つの焚き口がある
「かまど」でした。


290:4
08/09/26 21:54:43 /ocsIjLW
 「さあ、使ってみてください」

 そう言われて、半信半疑で使い始めたケニアママですが、すぐにかまど
の素晴らしさに気付きました。
 一つの火で三つの料理が同時に出来、鍋の位置が高くなったことでも
う腰を曲げて料理をする必要もありません。それになんと言っても、使う
薪の量が今までより全然少なくて済むのです。

 「ありがとうございます、日の本ママ。
 これで息子や夫に美味しい料理を沢山作ってあげることが出来ます」

 何度も何度もお礼を言いなが、心から嬉しそうに笑うケニアママ。
 それは全くお金をかけずに、ケニア家の台所が生まれ変わった瞬間で
した。

 「へー。そんなことがあったんだ」
 尊敬の眼差しのニホンちゃんに、でもママは一寸思案顔です。
 「・・・さて、お裾分けのお返しは何にしようかしら」

 そして次の日。
 登校しようとするウヨ君を呼び止め、トウモロコシの葉っぱで作った「草鞋」
をケニア君に言付ける日の本ママ。

 そんな日の本ママを、ニホンちゃんは昨日よりもっともっと大好きになり
ました。


291:4
08/09/26 21:56:10 /ocsIjLW
ソースは、「日本のママ」岸田袈裟さんと「エンザロ・ジコ」
URLリンク(www.kcc.zaq.ne.jp)
ググればいっぱい出てきますが、その後日本のかまどはアフリカや中南米
に広がり、現地の生活を変えています。


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