08/10/09 02:11:09 SfCVARUI
「愛と復讐の神」
アラブ班との闘争に明け暮れる紫苑ちゃんにヨハネ君は心を痛めていた。そして他の全ての人にしているようにした。愛を説いたのだ。
「紫苑さん、私も貴女も根源的には同じ神を信仰しているではありませんか。それなのに貴女の神は復讐の神です。」
「そうよ。」
「一方私の信じる神は愛の神です。どうして貴女は復讐の神などという恐ろしげなものを信じているのですか。」
「そうね、議論の余地は無いわ。私は復讐の神を信じてるし、あんたは愛の神を信じてる。」
「何故愛の神を信じないのです。世の中に愛を広めようではありませんか。」
ヨハネ君は忘れていた。ヨハネ君とバチカンのおっさんの神は紫苑ちゃんの先祖の一族の一人なのだ。しかし彼らの神は同族に迫害された。その事実はヨハネ君に憎悪を齎した。ヨハネ君は紫苑ちゃんに愛を伝えなかった。
「あら、私だって隣人愛ぐらい知ってるわ。だから復讐は神様に任せてるのよ。あんたは愛を神様に任せて、自分では何をしたっけ?」
お話の大筋はユダヤのジョークです。