08/07/09 03:10:56 H/kIIxg7
「引っ越しは大変」
太陽がメゾン・ド・イベリアを燦燦と照らしています。今年も夏がやってきました。
「夏ね・・・ 暑いわね・・・ あ、バスクぅ、その箱は何だっけぇ?」
「姉貴が運べと言ったんだぞ!? まあそれはいい。仮にも大家兼管理人だったら率先して働かんかぁ!」
「アイス食べる?」「いらん。」
照りつける太陽を避けようと西日の当たる部屋から引っ越すのですがフラメンコ先生は動いてませんね。
これではバスクたんが独り立ちしようとするのも無理ありません。
「でもそれじゃぁ私が困っちゃうのよねぇ。出て行かれたらその日からメゾンドイベリアは荒れ屋敷に向かってまっしぐらよ。」
「姉貴は家賃の計算と取立てしかできないからな。ほらそれよりそこの椅子を持たんかい。あれ、姉貴何処行った。ん?」
《生徒との約束を思い出したので私は闘牛場へ行ってきます。お土産楽しみに待っててね。引越しは必ず明日手伝います。》
「ア~ネ~キ~・・・・」
妹を見捨てた罰が当たったのでしょうか、フラメンコ先生は闘牛場で牛に追いかけられて酷い目にあったそうです。